赤外線画像解析をデジタル処理。だから、正確・スピーディー。
「THERMO DELTA」は、赤外線サーモグラフィで測定した温度データを、外壁診断用として最適な解析手法により自動分析し、図面や画像に転送できる、全く新しい赤外線調査システムです。業界で初めて、色彩情報ではなく、温度データを自動解析し、基準温度差以上の部分を抽出する解析ソフトを開発することで、従来と比較して、より正確で迅速な解析処理が可能になりました。
「THERMO DELTA」は、2011.9.30 近畿地方整備局、近畿経済産業局より新連携事業の認定を取得しました。
国近整建産第132号|特許 第5017507号 第5044755号|NETIS登録番号:KT-120032-A|埼玉県新技術:H24-2036
自動解析ソフト
赤外線サーモグラフィで測定した温度データを、専用解析ソフトで自動解析しているため、より正確で均一な解析処理が可能です。
測定マニュアル
精度の高い解析結果を導くための重要なポイントは、現地での測定です。熟練技師の測定技術を、マニュアル化し、測定指導を行っています。
報告書作成システム
専用データベース、図面データと連携した、報告書作成システムの使用により、従来に比べスムーズに報告書類の作成が可能です。
「THERMO DELTA」のメリット
赤外線サーモグラフィにより測定した記録画像=熱画像は、画素ごとに温度データを保持しています。この画素ごとの温度データに120色もの色情報を配色することで赤外線画像は構成されています。
従来の解析手法は、画像上の表面温度を目視によって認識し、色の違いによって解析していました。
そのため、微妙な判定、特に色境部分の判定や冬場の北面のような、温度差の少ない箇所での使用が困難で、その結果も曖昧でした。
「THERMO DELTA」は、色彩による識別ではなく、温度データそのものの相対温度=温度差を自動的に解析し、指定した特定温度差以上の部分を画素ごとに自動抽出します。
従来の目視による識別に比べ、データによる識別を行うことで、正確で経験・能力等に左右されない均一で高精度な解析結果を、迅速に抽出することができます。
従来の解析手法は、画像上の表面温度を目視によって認識し、色の違いによって解析していました。
そのため、微妙な判定、特に色境部分の判定や冬場の北面のような、温度差の少ない箇所での使用が困難で、その結果も曖昧でした。
「THERMO DELTA」は、色彩による識別ではなく、温度データそのものの相対温度=温度差を自動的に解析し、指定した特定温度差以上の部分を画素ごとに自動抽出します。
従来の目視による識別に比べ、データによる識別を行うことで、正確で経験・能力等に左右されない均一で高精度な解析結果を、迅速に抽出することができます。
従来の赤外線画像
THERMO DELTA
目視による色の違いで識別していた従来の手法では判断できなかった部分も、「THERMO DELTA」で、はっきりと特定できます。
浮きと打継
打継とスリットのズレは、両画像共判定可能ですが、従来画像では、打継中の浮きの判定はできません。
従来の赤外線画像
THERMO DELTA
浮きとセパ痕
セパ痕は、両画像共判定可能ですが、従来画像では、セパ痕と浮きの区別はできません。
従来の赤外線画像
THERMO DELTA
浮きと付け送り(1)
従来画像では、明らかな高温部の判定はできますが、浮きか下地材質の違いかの区別はできません。
従来の赤外線画像
THERMO DELTA
浮きと付け送り(2)
従来の赤外線画像
THERMO DELTA
日照と日陰
日照部と日陰部が混在している画像では、日陰部の温度差は日照部に比べ極端に低いため、日陰部の色彩の濃淡=温度差は目視で確認できるほど反応しません。
建築物外壁では、これと同じことが、冬場の北面で起きています。
建築物外壁では、これと同じことが、冬場の北面で起きています。
従来の赤外線画像
THERMO DELTA
浮きと補修痕
異なる温度差を同時に表示することで、浮きと補修痕の区別が行えます。
従来の赤外線画像
THERMO DELTA
調査フロー
従来の赤外線調査
1. 測定
2. 解析
3. 作図
4. 報告書
従来の赤外線調査は、闇雲に撮影した画像データを、目視により色見を比較し、周囲よりも色の濃い部分を判定しているため、解析者の能力・経験に大きく左右されます。
また、その結果を目視により図面に転記するため、位置や範囲など精度には限界があります。
また、その結果を目視により図面に転記するため、位置や範囲など精度には限界があります。
THERMO DELTA
1. 計画
2. 測定・打診
3. 解析・作図・報告書
打診により集積したサンプルデータと赤外線画像を比較して、支障箇所の温度差を特定し、サンプリングによって得られた温度差データそのものを画素ごとに自動解析しているため、正確・均一・迅速に高精度な解析が行え、解析から報告書作成までが一連の作業で効率よくスムーズです。
平成24年度 埼玉県「新製品・新技術評価委員会」において、正確な調査を行う新技術として「調査精度、迅速さが期待され、調査結果からもシステムの有効性が確認される」と評価されました。
報告書作成システム
専用データベースと図面データを連携することにより、赤外線画像データから抽出したデータを、CAD図面や、デジタルカメラ画像に転記したり、CAD図面に転記したデータを集計したりして、集計表を作成できます。
このことにより、支障箇所の特定や改修工事の積算も容易になります。
このことにより、支障箇所の特定や改修工事の積算も容易になります。
経年劣化判定・補修履歴管理等に利用可能
報告書・CAD図面・面積集計表等の作成や、データベースとの連携で管理が容易なため、経年劣化判定・補修履歴管理等に利用できます。
マッチング画像
赤外線データ測定の際に同時撮影した、デジタルカメラ画像に、赤外線画像データから抽出したデータを転記した画像です。
赤外線画像に比べ、位置が把握しやすいため、部分補修等に役立てられます。
赤外線画像に比べ、位置が把握しやすいため、部分補修等に役立てられます。
サーモデルタ
サーモデルタは熱画像中の指定した温度差箇所を細部まで鮮明に表示することができます。
浮きの形状を細部にわたり鮮明に特定することにより、改修工事に大きなアドバンテージとなります。
THERMODELTA解析画像
可視画像転写
CAD図転写
自動面積集計
KUMONOS連携
平成24年度 新技術活用システム検討会議(国土交通省)選定技術
「KUMONOS」は離れた場所からひび割れの幅・長さ・位置を高精度で測定し、データをCADに自動描画する新しいひび割れ計測システムです。
この「KUMONOS」で取得したデータを基に生成したCAD図面と、赤外線解析で抽出したデータを連携することにより、ひび割れと浮き、剥離の位置関係が明らかになるため、より正確な危険箇所の判定が可能になります。
この「KUMONOS」で取得したデータを基に生成したCAD図面と、赤外線解析で抽出したデータを連携することにより、ひび割れと浮き、剥離の位置関係が明らかになるため、より正確な危険箇所の判定が可能になります。
赤外線サーモグラフィ
赤外線調査は、画像精度が調査の良否を決定付けます。最高精度30万画素の現行市販カメラで撮影した画像は、高精度な調査・解析を可能にします。
機種名 | FLIR SC620 |
検出素子 | 640×480 |
最低検出温度差 | 0.04℃ ※アベレージ無し、30℃にて |
内蔵可視カメラ | 3.2メガピクセル/同時撮影可能/オートフォーカス |
熱画像データ形式 | JPEG |
保存媒体 | SDカード |
適用範囲
- 建築基準法第12条に基づく、外装仕上げ材の調査、及びその他外壁調査
- コンクリート建造物の劣化(爆裂、空隙等)調査
- 橋梁、擁壁、トンネル、ビル、その他コンクリート建造物全般